八名地区に伝わる昔話です。あなたの地元にも今まで知らなかった昔話が伝えられてきたことが分かりますよ。
   
 八名の昔話
   
八名井地区
 
   (たち)    (いわ)  

 八名井に,元禄(げんろく)のころの村地図が残っています。村の東の一鍬田(ひとくわだ)(ざかい)に大きな岩が立った場所がしるされています。
 この岩を立岩と呼んで,この西にあたるところは朝拝(ちょうはい)という地名になっています。立岩を(おが)むところという意味でしょうか。
 立岩のあたりは雑木(ぞうき)におおわれて,(はな)れたところからは見えませんが,すぐ前は宇利川が流れ,一鍬田と八名井に通う古い道が下を通っていました。立岩は,もとは山のような大岩がくずれ落ちて,立った岩がその上に残ったのではないかと思われています。