八名地区に伝わる昔話です。あなたの地元にも今まで知らなかった昔話が伝えられてきたことが分かりますよ。
小畑地区
茶 の 木 地 蔵
小畑の
蒔田
(
まきた
)
正彦
(
まさひこ
)
氏の
旧宅
(
きゅうたく
)
の入り口に、茶の木
地蔵
(
じぞう
)
とよばれる
石像
(
せきぞう
)
がある。
石像といっても今は
五輪塔
(
ごりんとう
)
と
宝篋印塔
(
ほうきょういんとう
)
の部分だけである。
この茶の木地蔵は、眼病に効き目があるといわれ、願をかけて治ったら、お礼参りの印として赤、白の
幟
(
のぼり
)
をあげる。そんな旗が何本も立っていたこともあったという。
蒔田さんの母親は、五十年来眼病で苦労してみえたが、八十余歳の今日まで失明することなく過ごしてこられたのは、このお地蔵様のおかげだと
信心
(
しんじん
)
してみえる。