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庭野の奥になかのいい夫婦の大蛇が住んでいました。
ある時,女大蛇が山をおりて田の平の池まで水を飲みに出かけましたが,水を飲んでいる時,野火がおこりました。火はどんどん燃え広がって,とうとう池をとりかこんでしまいました。山の山腹でこれを見ていた男大蛇は気が気ではありません。女大蛇は,どうすることもできなくて,火の中で燃えつきてしまいました。男大蛇もそこに立ちすくんで,悲しさのあまり石になってしまいました。池のそばには大蛇の骨が,箕に7はい半も残っていました。
今も,池のそばに小さなほこらが立っていますが,村神さまとよんで,この女大蛇をまつっているのだそうです。東の山の中腹をみると,大きな岩がみえます。男大蛇の化石だと言い伝えられています。 |
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