|
昔は,雨生山の中腹に白山様がおまつりしてありました。急な斜面ですし,そんなところのわずかな平ら(今では白山平といっておりますが)ですので,おまつりのときもさびしいものでした。林さんという人の先代が,「こんなところにおまつりしておいてはかわいそうな。」と思いました。ある晩のこと,ご神体をかついで山からおりてきますと,すぐ前を,それはそれはきれいな娘が先に立って歩いていくではありませんか。こんな夜中にふしぎなことがあるものだと,あとをついて北に向かってやってまいりますと,松林のあるところでどうしたわけか消えてしまいました。これはきっとここにおまつりせよということだろうと考えました。
曽根の氏神として,白山平の見える杉林の中におまつりしてあるのが白山神社であります。 |
|