八名地区に伝わる昔話です。あなたの地元にも今まで知らなかった昔話が伝えられてきたことが分かりますよ。
   
 八名の昔話
   
黒田地区
 
   (ゆみ) () り の 松  

 黒田に「弓張り」という地名が残っている。今は、田畑になっているが、昔はあたり一面山になっていて、そこに一本の大きな松の木が立っていた。
 その昔、松平(まつだいら)清康(きよやす)軍勢(ぐんぜい)が、宇利(うり)(じょう)を攻めようとしておし寄せてきたが、ここで、弓のつるを()って合戦の準備をしたと言い伝えられている。

 
そのときここに松の大木があったところから、この地が「弓張りの松」といわれるようになった。