八名地区に伝わる昔話です。あなたの地元にも今まで知らなかった昔話が伝えられてきたことが分かりますよ。
			黒田地区
			五(ご)　　輪(りん)　　塔(とう)
			昔，二人の位の高い方が，ある戦場から落ちのびておいでになり，深い雪の中に行き倒(だお)れになってしまわれた。 　それからすっかり世の中がうつりかわって，みんなから忘(わす)れ去られてしまった。あるとき，村の人に神様からお告(つ)げがあり，昔，ここで行き倒れになった人の霊(れい)を祀(まつ)ってほしいということであった。そこで，村人たちが，あたりをさがしてみると，とても立派(りっぱ)な五輪(ごりん)の塔(とう)がみつかったそうだ。 　それでさっそく，お祭りをすることになった。それからは村中が安全に，元気でくらせるようになったということだ。