八名地区にある寺院の一覧です。詳しい説明は,少しずつ書き加えていきますのでお待ち下さい。
八名地区の寺院一覧  
                                                      「八名郡誌 改訂版」より   (昭和31年発行)

寺院名 所 在 宗 派 境内坪数 檀家数 由              緒
1 (えん) (めい) () 小 畑 臨済宗 694 54 本尊:地蔵菩薩。創建は貞和4年(1348)。寺名の起こりは,延命地蔵が(まつ)られているためという。
2 冨 賀 寺(ふ か じ) 中宇利 真言宗 9632 114 創建は大宝元年(701),行基が小堂を建立したとされる。藤原忠平(関白)の庇護,足利尊氏の祈願寺として繁栄,尊氏寄進の三千仏名宝塔図は国指定文化財。                            
3 () (こう) () 中宇利 曹洞宗 4942 171 創建不明。文明13年(1481),宇利城主熊谷直利(なおとし)伽藍(がらん)を整えた。宇利の戦いで大檀那(おおだんな)の熊谷氏を失ったが,江戸時代に半原藩の安部(あんべ)氏の庇護(ひご)を受け繁栄する。
4 (ずい) (うん) () 富 岡 曹洞宗 511 40 創建は不明。慈廣寺の末寺。古くは冨賀寺に属したらしい。現在は廃寺となっている。 
5 龍 淵 寺 富 岡 曹洞宗 廃寺。
6 (とう) (うん) () 富 岡 真言宗 4519 180 安部信盛が建立。万治2年(1659)寺名を洞雲寺と改める。半原藩士族の供養塔,森の石松の墓がある。
7 (かん) (のん) () 富 岡 真言宗 284 50 寛永年間(1624~1644)に始まり,川谷院と称した。寛政3年(1791)に観音寺と改称した。
8 (ほう) (しょう) (いん) 黒 田 臨済宗 458 69 本尊十一面観音菩薩。応永10年(1403)の開山。境内の仏堂に阿弥陀如来がある。
9 (ほん) (こう) (あん) 黒 田 臨済宗 273 38 延命寺の末寺。応永13年(1406)の開山。
10 般 若 院 一鍬田 真言宗 283 廃寺。(畑中)
11 (こう) (せん) (いん) 一鍬田 曹洞宗 300 95 創建は不明。明治6年,廃却となったが請願により,同13年復旧公許。
12 正 法 寺 一鍬田 曹洞宗 600 85 創建不明。明治5年10月,村社。昭和4年,覆殿を改築。同29年,社殿および社務所を改築。
13 龍 雲 寺 八名井 曹洞宗 273 52 創建不明。明治4年廃却。同10年,据置公許。
14 (こん) (すい) () 八名井 真言宗 創建不明。明治4年廃却。同10年,据置公許。809年建立,冨賀寺の記録に21坊と記述。全盛期は,鎌倉・室町時代とされる。
15 (りゅう) (がく) (いん) 庭 野 曹洞宗 719 244 本尊:聖観音菩薩,創建不明。末寺に8ヶ寺あり。江戸時代領主安部家代々の位牌がある。
16 (りん) (こう) () 庭 野 曹洞宗 187 18 龍岳院の末寺,大脇寺七坊の一つ。
17 (おお) (わき) () 庭 野 真言宗 廃寺。昭和17年,林光寺に所属。本尊の薬師如来は国重要文化財。冨賀寺の古文書に7坊あったとされる。全盛期は,鎌倉・室町時代とされる。
18 永 喜 寺 庭 野 不 明 廃寺。本尊は林光寺にあり。(向屋敷,腕扱山西南麓) 
19 永 源 寺 庭 野 曹洞宗 廃寺。龍岳院の小寺。(川太田)
20 安 養 寺 庭 野 曹洞宗 廃寺。明治8年に龍岳院に合併。(五人櫃)
21 持 福 院 庭 野 真言宗 廃寺。明治維新の際廃却した(東植田)
22 常 安 寺 庭 野 曹洞宗 199 5 本尊:阿弥陀如来。龍岳院末寺。寛永16年(1639)開山。明治6年廃却(井ノ口)